ロハス健康農園をオープンして良かった

 僕の実家がある長野県松本市は内陸部に位置し、1日の寒暖の差が激しいことで知られていますが、そんな内陸気候でも立派に育つ植物や野菜が豊富にあります。この地域のもつ気候の特色を活かして、何か健康に役立つ野菜や植物を育て、それを多くの方々の健康維持あるいは未病改善に活用することができたら、どんなにか素晴らしいことであろうと日頃から考えていました。実はこの春、この思いを実現させるために、松本の実家の裏にある畑をロハス健康家庭菜園としてオープンさせたのです。近所にお住まいの方々に対して、「農作物や草花をご家族単位で育てて頂き、手作りの新鮮な野菜や草花でご自身の健康を維持してほしいこと、日光のもとで土に触れ、日々の生活を豊かにしてほしいこと、そして育てることの楽しさや収穫の味を肌で感じてほしいこと」を説明してきました。

 その結果、10区画に仕切ってつくった健康農園は、すべてが使用してもらえることになり、休日にはご家族で、あるいは子ども連れでやってきて、それぞれが思いのままの野菜や草花を植えて楽しんでいる光景を見ることができるようになりました。本当に良かったと感じています。

 

 昔の実家の裏は有名な浅間温泉が見えるくらい、畑の連続で家はほとんどありませんでした。しかし、現在はほとんどの土地が住宅地になり、残った畑はほんの一部しかありません。大麦や小麦の畑には、早春になると、ヒバリのつがいが巣作りをして、天高く囀っていたのを今でも鮮明に覚えています。また桑畑では大きなクワカミキリやゴマダラカミキリがたくさんいて、よく捕まえて喜んだものです。畑との境を流れる小川には、ヘイケボタルが飛び交ったり、シジミガイがいてそれをよく食した経験もありました。水は本当に清く澄んでいたのです。

 

 そんな郷里の懐かしい光景は、もう再現はできませんが、ご先祖様が大切に耕し、守ってきた肥沃の土地をロハスの観点で活用できることは何とうれしいことでしょう。先週、帰省した折、健康農園をみたら、ジャガイモやネギ、大豆、トウモロコシ、ゴボウ、サトイモなどがすくすく大きく成長していて、本当に心が和みました。

 

 さて先日帰省した折、松本市と塩尻市の市境に近い内田という場所で、偶然にもロハス的な観点で農業を展開しているご年配のS.Yさんにお会いすることができました。お話を伺うと、ご自身で風力発電機を設置して、その電力で家の電気をまかなっていることや、健康に役立つ機能性成分を含むお野菜の開発にも取り組んでいることを知り、深い感銘を受けたのです。また、自然との共生や調和をしっかり考えて生活していく姿に、真のロハスの精神を感じ取ることができたのです。偶然の出会いは、もしかしたら必然の出会いであったにかもしれません。同じ価値観を有する人との出会いは、見えない何かによって導かれているようにも感じました。

 

 信州には休耕地になって眠っている土地がたくさんあります。僕はその土地をもう一度活用できるように、そこに健康に役立つ自然環境を取り戻してあげたいと考えています。今、僕の胸に秘めている夢は、体によいとされているαリノレン酸がゴマの100倍以上も含まれるアマニを育てることです。この植物はカナダでは古くから知られた食材ですが、これを松本の大地で育て、これを生活習慣病の予防に活用していきたいと望んでいます。

 

 アマニが松本郊外の土地一面に繁茂し、秋になるとみせてくれる紫のかわいらしい花はきっと多くの人々の心に浸透し、豊かな心を育ててくれるにちがいありません。今日はそんな夢をみる1日でした。

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