アマニの開花を喜ぶ

 今年は、実家のある松本市で、カナダではよく育つアマニが同じように成長して開花するかを調べる実験を行いました。というのは、今、僕はNPO法人ロハス未病医学会の理事長として、健康に優しい生活スタイルあるいは地球環境に優しい生活スタイルをどのように構築し、人々の健康とかけがえのない地球をどう守っていくかが重要な課題になっているからです。 特に、健康面では、自律神経のバランスを崩して高血圧や糖尿病、あるいは高脂血症、肥満、アレルギー、動脈硬化などの生活習慣病が多発している現代社会の中で、こうした病気を機能性の食品で是非とも改善したり予防できるようにしたいと願っているからです。実は、この一つの候補になる植物がアマニなのです。

 さて、アマニの原産地は地中海地方であり、古代人は茎に含まれる豊富な繊維分と種子を利用していたことが知られています。特に、エジプトではミイラを包む布はアマニの繊維分から作られていました。一方、アマニの種子は食用として西暦800年代頃から用いられていました。種子を搾ったものはアマニ油になり、現在、カナダやアメリカ、欧州全体で幅広く食用に利用されています。

 

 最近の研究から、アマニには人間にとって大切なαーリノレン酸がゴマの100倍以上も含まれていることが判明しているのです。このαーリノレン酸は人間にとって必要な脂肪酸であり、生活習慣病の予防には優れた効果を発揮することが報告されています。一方、アマニ特有のリグナンという物質も多く含まれています。このリグナンは、抗酸化作用があると同時に、女性ホルモンのエストロジェンに似た作用を示すのです。この観点で、エストロジェンの減少と関連して発生しやすい骨そしょう症や心臓疾患、あるいは乳ガンや卵巣ガンなどの予防に、アマニの摂取が意味をもつと考えられているのです。

 
アマニ

 加えて、乾燥したアマニの重量の28%くらいは食物繊維であるため、消化管では有益な善玉菌の成長を促進したり、便通をよくする作用があるのです。また、過剰な糖分や脂質の吸収を抑えることも知られているのです。

 

 僕の願いは、このような作用を発揮するアマニを郷里の松本で育て、その茎や種子を機能性の食品として開発することです。もしうまく発育させることができれば、可愛らしい花を楽しむこともできる上に、ロハスに役立つプラントとしても活用できるのです。そんな願いの中で、今年の6月上旬、種子を蒔きました。この実験には、ロハスの生活を長年にわたり追求しているS.Y.氏が真心の協力をしてくださいました。先日、アマニのロハス農園を訪問した際、アマニが小さな可憐な花を咲かせていたのです。本当に感動しました。今年、アマニが松本で育ち、種子を収穫できることが確認できれば、来年につなげることができます。近い将来、松本の大地で、このアマニ一面の農園が生まれる可能性があります。夢は現実になり、こうして得られるアマニ油や植物繊維を、現代人の生活習慣病の予防や改善に用いることができると僕は真剣に考えています。

 
アマニ一面の農園が生まれる可能性

 今日は、今年の新たなチャレンジが大きな成果を生み出せるように、アマニの成長を温かく見守っていきたいと思う1日でした。

 

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