2010年6月アーカイブ
チョウのビオトープを考える
  6月も下旬になり、梅雨が本格的になってきました。毎年、九州や四国では、梅雨前線が停滞し、大雨に見舞われ、土砂災害が多発しています。近年の大雨は、熱帯のスコールのように局地的に降り、川はあっという間にその水かさを増し、周辺の住民に生活不安を与えています。地球温暖化の波は確実に襲ってきており、生物の分布も確実に変わりつつあります。ぼくはここ5年間くらい、実家のある長野県全体の昆虫相を観察していますが、特に目立ったこととして、以前は名古屋以南に分布していたチョウであるツマグロヒョウモンやクロコノマチョウ、ムラサキツバメチョウ、あるいはアカボシゴマダラチョウなどが見られるようになったことです。その一方で、従来棲息していた普通種がほとんど見られなくなってしまいました。以前、田んぼの畦を歩いていたり、里山の道ばたを散歩すれば、ヒメシロチョウやコミスジチョウ、あるいはサカハチチョウやイチモンジチョウが普通に観察できたものです。しかし、悲しいことに、こうしたチョウは現在めったに見ることができないのです。
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