夏本番の嬉しさ

  7月も中旬を過ぎたので、そろそろ梅雨明けかなと思っていたら、気象庁から関東甲信越地方に梅雨明け宣言がなされました。今年の梅雨は、九州や四国、中国地方でゲリラ豪雨に見舞われ、たいへんな被害がもたらされていました。地球の温暖化で、日本も気圧配置がくるってきて異常になり、長く停滞する梅雨前線に向かって、太平洋の湿った空気が流れ込み、大雨をもたらしています。災害に見舞われた方々に対して心からお見舞いを申し上げたいと思います。

  さて、生きもののリズムは正直にできていて、梅雨明けとともに、実家の松本では、ニイニイゼミやアブラゼミが鳴き始めました。今年は、4月から5月にかけて異常低温であり、身近な生きものの出現がたいへん心配になっていたので、そのセミの発生はたいへん嬉しいことでした。先日も、毎年のように観察しているヒメシジミという小型のチョウを観察に行ってきました。 ヒメシジミチョウのオス 松本市郊外の三才山という山の付近に局所的に棲息している草原性のチョウです。わずか横が30mほど、奥行きが15mほどの場所に食草であるキク科のヤマボクチという植物が生えていて、そこをすみかにしてきました。今年も表面の羽がブルーのオスや黒茶色のメスが優しく飛んでいました。1年の中で、7月上旬から中旬にかけて1回しか成虫を見ることができません。今年も無事に観察できたことを感謝しながら来年も元気で姿を見せてくださいと心でそっと願ってきました。

 

  一方、5月上旬に種蒔きしたアマニも今月は一斉に咲き始めました。昨年の経験をいかして、2年目の今年はかなりの面積に種を蒔いたので、見事に咲いたその美しく柔らかな植物の姿にたいへん興奮しました。 開花したアマニ農園 昨年から栽培にご支援いただいている松本市内田地区の横山尚永さんの全面的なお力のお陰で、今年もこうしてニュージーランド産のアマニを栽培できたことを心から感謝しています。本州における初のアマニ栽培がきっと成功するように今後も頑張りたいと思いました。

 

  今日は暑くなる前に早朝から実家の庭の草取りでした。草は刈っても刈っても次から次に生えてきます。この生命力はものすごいものです。たいへんな作業ですが、草取りをしていると、いろいろな発見があります。今朝は、2齢くらいの小さなカマキリやコオロギの幼虫が現れたり、ヒシバッタが飛び出してきました。小さい頃から昆虫が大好きだったので、こうした昆虫との出会いは嬉しいものです。また、カラタチにはアゲハチョウのメスが黄色い小さな卵を産み付けていました。

 

  今度は空に目をやると、ツバメの親子が餌取りをしていました。今年はツバメの数が極端に少なく、気になっていましたが、それでも、子育てがうまくいき、こうして親ツバメが子ツバメに餌の取り方を教えている光景をみると、思わず「良かったね」と声をかけてしまいます。家の裏庭には、サクラとカキの木があり、そこで発生するハエやアブなど小型の昆虫がツバメの大好物になっていて、木の周辺を何回も旋回しながら昆虫をつかまていました。こうした親子の親密な関係も、まもなく終わり、子ツバメは親から独立して一人前になり、南国に去っていきます。日本での繁殖を終えた8月になると、集団でねぐらを作り、10羽前後の小群で徐々に越冬地のフィリピン方面に移動していくのです。こんなことを考えると、この時期は嬉しくもあり悲しくもあります。

 

  梅雨が去り真夏がやってきました。暑いけれど、このお天道様の恵みに心から感謝する1日でした。

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